漢方薬で体質リセットってどういうこと?そのメリットと注意点

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最近よく聞く「漢方薬で体質リセット」。

なんだか気になるけれど、そもそも“体質をリセットする”ってどういうこと? と感じる人も多いのではないでしょうか。

この記事では、漢方薬の考え方や、体質改善におけるメリット・デメリット、実践のコツについて、あんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説いただきます。

漢方薬で体質リセットってどういうこと?

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出典:Unsplash

「漢方薬で体質をリセットできる」と聞くと、一瞬で生まれ変わるようなイメージを持つかもしれませんが、そうではありません。

漢方薬でいう体質リセットとは、からだの不調に根本からアプローチし、時間をかけて整えることを指します。

東洋医学では、人のからだは「気(き)・血(けつ)・水(すい)」の3つの要素でできていると考えられています。

これらがスムーズにめぐっていれば健康な状態ですが、ストレスや睡眠不足、冷え、食生活の乱れなどで滞ると、肌荒れ・生理不順・疲れ・むくみといったトラブルが起こります。

漢方薬は、このバランスを少しずつ整えることで「不調を根本から改善」していくことを目指しているのです。

漢方薬の知っておきたいメリット・デメリット

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出典:Photo-ac

漢方薬は「自然の力で整える」というイメージがありますが、服用する際はメリット・デメリットを理解することが大切です。

メリット

まずはメリットからご紹介します。

根本的な体質改善を目指せる

漢方薬は症状そのものを抑えるのではなく、「なぜその症状が出ているのか」という原因にアプローチします。

そのときに起こっている不調の解消だけでなく、体質そのものの改善も見込まれるのです。

西洋薬との併用が可能な場合もある

漢方薬はからだの自然な働きを整えるため、西洋薬のような強い副作用がでにくいものが多いといわれています。

医師や薬剤師の指導のもとであれば、併用も可能な場合があります。

女性のライフステージに寄り添う

ホルモンバランスが変化しやすい女性にとって、漢方薬は生理トラブルやPMS、肌のゆらぎなどに対応しやすい点が魅力です。

デメリット

メリットだけでなく、デメリットもしっかり念頭においておきましょう。

即効性は期待できない

漢方薬は「じっくりからだを整える」ため、短期間で効果を求めると物足りなさを感じる人もいるかもしれません。

しかし、不調の根本に働きかけることで、不調になりづらいからだを目指せます。

体質に合わないと逆効果になることも

体質に合わない漢方薬を飲むと副作用が出る場合があるため、自己判断ではなく、必ず専門家に相談することが大切です。

漢方薬で実際に体質リセットするための4ステップ

寝ている女性
出典:Pixabay

漢方薬のメリット・デメリットがわかったところで、ここからは実際に服用するための流れをみていきましょう。

STEP1:自分の体質を知る

漢方薬では、人の体質を「気虚(エネルギー不足)」「血瘀(血流の滞り)」「水滞(水分代謝の乱れ)」などに分類します。
自分のタイプを把握することで、適切な漢方薬を選びやすくなりますよ。

STEP2:専門家に相談して処方を受ける

漢方薬は同じ症状でも体質によって処方が変わります。
とくに初めて漢方薬を服用する際は、専門の医師や薬剤師に相談しましょう。

STEP3:生活習慣を整える

漢方薬の効果を最大限に引き出すには、生活リズムも一緒に整えることが大切です。
日々忙しいかもしれませんが、バランスのいい食事や十分な睡眠、適度な運動の習慣化を心がけましょう。

STEP4:焦らず継続する

体質改善は、いわばマラソンのようなものといえます。
長期的な目で、無理なく続けることを意識してください。

初めての漢方薬なら「あんしん漢方」への相談もおすすめ

医師
出典:Pixabay

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そのなかでもおすすめなのが「あんしん漢方」です。

「あんしん漢方」ではAI(人工知能)を活用した「オンライン個別相談」があり、これは漢方薬に詳しい薬剤師にスマホで気軽に相談ができるものです。

しかも、価格もお手頃で、漢方薬を自宅まで郵送してもらえますよ。

漢方薬で無理なくからだを整えよう

漢方薬で体質リセットをするというのは、新しい自分になるというより「本来の自分のリズムを取り戻す」ことです。

焦らず、少しずつ整えていくことで、からだも心も軽くなるのが漢方薬の魅力です。

自分の体質を理解し、生活と向き合いながら無理なく続けることが、体質改善への近道になるでしょう。

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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