ニキビ対策しているのに治らない!それ、「脂腺増殖症」かも!

Beauty
「鼻にできたニキビが、もう半年も治らない!」

「しっかりニキビ対策しているのに、なんでまったく治らないんだろう?」

鼻にできた白色や黄色のニキビ、実はそれは脂腺増殖症かもしれません。

今回は、脂腺増殖症についてあんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説していただきます。


脂腺増殖症とは

鼻をさす女性
出典:Photo-ac


脂腺増殖症は、鼻や頬にできる白色や黄色のニキビのような膨らみで、直径1〜5mmほどの大きさがあり、半年以上そのままの状態から少しずつ大きくなります。

オイリー肌の人にできやすい傾向にありますが、年齢を重ねるごとに数が増えていくのが特徴です。

良性なので放置しても問題ありません。

しかし、自然治癒で消えることはないため、見た目に影響がある場合には治療対象になることがあります。

ニキビとの違いとは?

エクスクラメーションマーク
出典:Pixabay


ニキビは、毛穴に詰まった皮脂が皮膚内に溜まり盛り上がったものです。

詰まった皮脂が放置されると膿が溜まって炎症を起こし、痛みや赤みなどの原因となります。

一方で脂腺増殖症は、毛を取り囲む毛包の下にある皮脂腺が、腫瘍のように大きくなったことが原因です。

この皮脂腺は年齢とともに大きくなるため、脂腺増殖症は中年期以降に多くみられますが、まれに若者にもできることがあります。

脂腺増殖症のためにできる対策3選

スキンケア
出典:Pixabay


脂腺増殖症のためにできる有効な対策をご紹介します。

自分に合う対策を見つけてみましょう。

スキンケアの見直し

脂腺増殖症になるリスクは、日常生活に気をつけることで減らせることもあります。

まずはこれまでのスキンケアを見直してみましょう。

肌のバリア機能を維持し、皮脂量のバランスを保てるよう、自分の肌質に合った適切なスキンケアをすることが大切です。

紫外線予防

紫外線を浴びることも、皮脂線が大きくなってしまう原因になります。

そのため、紫外線を浴びないよう日頃から帽子や日傘を活用することをおすすめします。

特に夏場に長時間外出するような場合は、日焼け止めでUVケアをしっかり行い、皮脂線が増えないように気をつけることが大切です。

ビタミンB2で肌のターンオーバー促進

脂腺増殖症は皮脂腺が大きくなることが原因のため、肌がオイリーにならないよう肌のターンオーバーを促進し、適切なスキンケアを心がけましょう。

化粧水などのスキンケア用品や食べ物などにビタミンB2を取り入れましょう。

油分を抑える洗顔料や保湿剤を使用し、皮膚のバリア機能を守りながらバランスを整えることが大切です。

肌質改善には漢方薬もおすすめ

生薬
出典:Pixabay


肌質改善には漢方薬もおすすめです。

自分の体質に合った漢方薬を取り入れることで、トラブルが起きやすい肌質の改善が期待できます。

肌質の改善には、
「ホルモンバランスの乱れを整える」
「血流を改善したり、肌に栄養を届けたりして新陳代謝を高める」
「過剰な皮脂分泌を調節する」
「自律神経を整えてストレスが原因の肌トラブルを改善する」といった漢方薬を選択しましょう。

<肌質改善におすすめの漢方薬>

加味逍遙散(かみしょうようさん)

自律神経のバランスを整えて、ストレスで悪化する肌トラブルを改善します。
イライラしやすく、生理前のニキビに悩む人におすすめです。

桂枝茯苓丸料加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)

血流を改善して肌に栄養を届け、水分代謝をよくして肌のターンオーバーを正常化します。
冷えのぼせがあり、シミやニキビに悩む人におすすめです。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

肌に栄養と潤いを補い、血行をよくするとともにホルモンバランスを整えて肌トラブルを改善します。
冷え性で、シミやしわ、くすみなどに悩む人におすすめです。


最近では、専門家がオンラインで自分に合った漢方薬を選んでくれるサービスもあります。

スマホで簡単に相談できるため、手軽に漢方薬を体験することが可能です。

漢方薬は、症状の一時的な治療だけではなく、体質を改善することで根本的な改善が期待できます。

肌質改善対策のひとつとして、漢方薬を取り入れてみるのはいかがでしょうか。

毎日のスキンケアで予防しよう

肌がオイリーにならないよう、肌のターンオーバーを促進できるようなスキンケアを行うことで、脂腺増殖症を予防できます。

皮膚のバリア機能を守りながら、皮脂バランスを整えることが大切です。

正しいスキンケアで、きれいな肌を目指しましょう!

<この記事の監修者>

山形 ゆかり(やまがたゆかり)
あんしん漢方薬剤師

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師を経て食養生の大切さに気付く。
牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニューも開発。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。
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