ニオイ悩みは“腸”にカギがあった!今日からできる体内ケア3選

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汗をかく機会が増えると、気になるのが「体臭」です。

もしかしたら臭っているかも……と不安になって制汗剤や消臭スプレーを使っても、それは根本的な解決とはいえません。

体臭には、原因があります。

それが「腸」です。

今回は、ニオイの原因の腸に着目し、今日から簡単に行える体内ケアも併せて、あんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説いただきます。

ニオイ悩みは“腸”にカギがあった!

ウエスト
出典:Photo-ac

体臭が起こる原因は、腸内環境にあります。

腸内環境のバランスが崩れて悪玉菌が増えると、タンパク質やアミノ酸が腐敗を始めます。

そして、インドールやスカトール、アンモニア、硫化水素といった、腐敗物質である有害ガスが発生。

これがニオイの直接的な原因になります。 さらに、この腐敗物質は腸壁から吸収され、それが血流に乗って全身に運ばれ、汗で体外に排出され、「体臭」になるのです。

腸内環境は善玉菌・悪玉菌、そして優位な側につく日和見菌の3種類の菌がバランスよく存在することで正常に保たれています。

腸内細菌のバランスは善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見菌7割が適切な状態ですが、乱れた生活習慣などが影響してバランスが崩れると、腸内環境が悪化するきっかけになります。

タイプ別で見る腸活に必要なこと

腸活
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腸活を行うためには、自分の体臭がどんな原因で発生しているかを見極めることが大切です。

以下の3種類のタイプの特徴を見ていきましょう。

便秘タイプ

長い間お通じが出ず、腸内に食べ物のカスがたまっている状態が便秘タイプです。

便秘が長引くと、便が腐敗し、腐敗物質が発生する原因になります。

便秘を解消するには、ちょっとした日々の工夫が大切です。

たとえば、水分は1日1.5リットルを目安にこまめに摂取し、食事では野菜や海藻類を意識して食べて、食物繊維をしっかり補うことがポイントです。

さらに、ウォーキングのような軽い運動を習慣にすると、腸の動きが自然とスムーズになりますよ。

そこにヨーグルトなどで善玉菌を取り入れれば、腸内環境が整って、毎日のお通じもぐんとラクになっていきます。

ガスタイプ

おなかがよく張る、おならが頻繁に出る、常に膨満感があるといった方が、このガスタイプです。

おなかにガスがたまる原因は、豆類やイモ類の摂りすぎ、炭酸飲料の飲みすぎなどのほか、食べ方の習慣も影響することがあります。

必要以上の早食いや、食事中によく喋る人は要注意。

食べ物と一緒に余計な空気まで吸収し、それがガスとなってたまってしまいます。

食事はゆっくりと、「黙食」を意識して行いましょう。

ゆるめタイプ

下痢や軟便が多く、固形の便があまり出ない方がこのゆるめタイプです。

胃腸の調子がよくないときはおなかをしっかりと温め、おかゆやうどんなど負担の少ないものを中心に摂りましょう。

また、香辛料やアルコールなどの刺激物はなるべく避け、消化にいい、胃腸に優しいものを選択しましょう。

日々のストレス管理も重要で、たっぷりとした睡眠と適度な運動習慣も役立ちますよ。

“体質別”で選ぶ漢方薬という選択肢も

生薬
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体質を改善するには、漢方薬もおすすめです。

漢方薬は、心とからだのバランスを見直し、崩れたバランスを整えることで、不調の改善をめざします。

また、漢方薬は植物や鉱物などの自然由来の生薬をもとに作られていて、一般的に西洋薬よりも副作用リスクが低いといわれています。

慢性的な腸の不調には、
「からだを温め、腸の動きを正常化する」
「自律神経を整えストレスを軽減する」
「便の水分バランスを整える」
「たまった老廃物を排泄する」
などの働きをもつ生薬が含まれている漢方薬を選びましょう。

<腸の働きをサポートしてくれる漢方薬>

大建中湯(だいけんちゅうとう)

胃腸を温め、腸の動きを活発にすることで、便秘やおなかの張りを改善します。

人参湯(にんじんとう)

おなかを温めて胃腸の消化吸収機能を高め、冷えからくる下痢や腹痛を改善します。


漢方薬は、体質との相性を重要視しましょう。

からだに合った漢方薬を使用することで、漢方薬の本当の力を発揮できます。

オンライン漢方サービスの「あんしん漢方」も使いやすくおすすめです。

体質診断から漢方薬の処方、アフターフォローまで漢方薬のプロが担当してくれます。

体臭ケアもマナーの一環

「スメハラ」という言葉がよく聞かれる昨今、体臭ケアもマナーのひとつです。

体臭の原因、タイプを知ることで、適切なケアが行えます。

まずは日々の生活習慣を整え、胃腸に負担をかけないように心がけましょう。

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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