新時代のスキンケア?「バクチオール」徹底解説

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最近話題のスキンケア成分「バクチオール」を知っていますか?

スキンケアの新常識となりつつあるバクチオールですが、その効能や効果など詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。

自分の肌に直接触れるものなので、ちゃんと理解したうえで試したいですよね。

今回はバクチオールについてあんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説いただきます。

成分で見るバクチオールの正体とは?

花
出典:Pixabay

バクチオールとは「オランダビユ」というマメ科の植物から抽出された成分です。

オランダビユ自体は古くから東洋医学でも用いられてきましたが、レチノールと同様の効果があるとわかったのは最近で、次世代のレチノールとして話題になりました。

バクチオールは肌のターンオーバーを促す効果や抗炎症作用があるため、ターンオーバーの乱れにより引き起こされる、ニキビ・乾燥・シミなどのさまざまな肌トラブルを予防し、それに伴う炎症を抑える効果が期待できます。

また、バクチオールには抗酸化作用もあるため、紫外線や加齢などで蓄積した酸化ストレスから肌を守ることから、アンチエイジングに用いることも可能です。

このように、バクチオールは、肌トラブルの予防と改善を得意とする植物由来の成分として近年注目されています。

「バクチオール」と「レチノール」結局何が違う?

鏡を見る女性
出典:Unsplash

バクチオールとレチノールの効果や効能に大きな違いはありませんが、レチノールは刺激の強さと成分の安定性においてやや扱いにくい成分です。

その2点に焦点を当て、バクチオールとレチノールの違いについてより詳しくみていきましょう。

刺激の強さ

レチノールはビタミンAの一種です。

ビタミンAが肌に触れると、赤みや乾燥、肌のヒリヒリ感などの「レチノイド反応」がでることがあります。

この反応は、レチノールを使い続けることでおさまりますが、肌が弱い人には刺激が強すぎる場合もあります。

その点、バクチオールはレチノイド反応が起こりにくいため、レチノールでは刺激が強すぎた人の肌にもあうかもしれません。

成分の安定性

レチノールは熱や光に弱く酸化しやすいという弱点があります。

そのため、必ず冷暗所に保管し、夜のケアに使用することが推奨されています。

一方バクチオールは、熱や光、酸化による成分への影響がないため、保管の仕方やケアの時間を気にする必要はありません。

そのため、バクチオールの方が日常使いしやすいといえます。

肌質改善には漢方薬もおすすめ

生薬
出典:Pixabay

肌質改善には漢方薬の使用もおすすめです。

漢方薬は体質改善を得意とするため、長期的に服用することで、肌トラブルが起こりにくい体質を目指すこともできます。

バクチオールが肌に与えるおもな効果は以下のとおりです。
  • 肌のターンオーバーを促す
  • 肌の炎症を抑える
  • 肌の老化を防止する

バクチオールと同様の効果が見込める漢方薬を紹介します。

<肌質改善におすすめの漢方薬>

桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)

血液の巡りをよくして肌に栄養を与え、ターンオーバーを促す漢方薬です。
肌荒れ、ニキビ、シミなどの肌トラブルに用いられます。
比較的体力があり、のぼせるのに足が冷える人に向いています。

当帰飲子(とうきいんし)

気(エネルギー)や血(血液)を補い、肌に栄養を与える漢方薬です。
かゆみやフケ、アンチエイジングにも用いられます。
体力中等度以下で、冷え症で、皮膚が乾燥する方に向いています。


漢方薬は飲むだけで対策できるのも嬉しいポイント。

決まった時間に決まった用量を飲むだけなので、手間も時間もかかりません。

さらに、最近は自分の症状や体質にあった漢方薬をAIが選んでくれるサービスもあります。

隙間時間にオンラインで診断できるので、仕事や生活に忙しい人にもぴったりです。

バクチオールの使用と並行して、漢方薬でからだの中から対策してみるのもいいかもしれません。

バクチオールで新時代のスキンケアを

肌のターンオーバーを促し、炎症を抑え、老化を予防する効果が見込めるバクチオールは、まさに肌トラブルの救世主。

レチノールより扱いやすいのも推しポイントです。

毎日のスキンケアに、バクチオールを導入してみるのはいかがでしょうか。

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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