歯医者に検診に行った時に、

寝る時に歯ぎしりをしていませんか?
と指摘されました。
指摘されるまで自覚はあまりなかったのですが、歯がすり減っているとのこと。
奥歯の知覚過敏もあったのですが、それも歯ぎしりによる影響ではないかとのことでした。
そして、言われてから意識を向けてみると、たしかに目覚める前に歯をこすり合わせるような動作をしていましたし、起きた時に歯に疲労感を感じていたんですよね。
これはまずいとマウスピースを作ろうと思ったのですが、僕が通っている歯医者は人気で次に予約が取れるのが、最短でも1ヵ月以上先です。
そこで、応急処置として、湘南美容クリニックでエラにボトックスを打ってもらうことにしました。
エラボトックスとは
ボトックスとは、ボツリヌス菌から抽出されたタンパク質の一種で、神経伝達物質の分泌を抑制する働きがあります。
その働きにより、筋肉の動きを阻害し表情筋によってできるシワの予防をおこなったり、汗腺の働きを弱め多汗症の治療などにも使われています。
アンチエイジングや小顔治療など美容医療ではおなじみのボトックスですが、歯ぎしりや、食いしばり癖の治療にも使われており、エラにある咬筋にボトックスを注射するため、エラボトックスなどと呼ばれています。
ボトックスの働きで咬筋の動きを鈍くし、食いしばりづらくし、筋肉を使えなくすることにより、発達しすぎた筋肉も縮小させるという効果ですね。
効果の持ちは3ヵ月ほどですので、効果を持続させるには定期的に打ち続ける必要はありますが、失敗したり合わないと思っても取り返しが効く治療でもあります。
カウンセリング、40単位ではなく80単位に
僕は、今回は湘南美容クリニックで施術を受けました。
いままで、湘南美容クリニックでは、額のシワ対策としてのボトックスや、肌をきれいに見せるためのマイクロボトックス(浅い層に細かく打つ方法)は受けてきたのですが、エラにボトックスを打つのははじめてです。
ですので、まずはドクターカウンセリングからスタートとなりました。
カウンセリングでは、施術が適応かどうかの診断、注意点の説明、質問などがおこなわれます。
それで、カウンセリングの結果、僕は80単位(片側40単位)ずつボトックスを打った方がいいとのことでした。
湘南美容クリニックのエラボトックスは両エラ40単位(片側20単位)となっており倍の量となります。
想定していなかったので驚いたのですが、僕のエラの筋肉はなかなか発達しているようで、量が足りず、中途半端に効くと表面がボコ付きのようになってしまう恐れがあるとのこと。
エラの写真はこんな感じです。(力んだ状態です。)
結局、倍量注射することにしたのですが、それでも、効いてはいるけど、歯ぎしり対策としては少しだけ物足りないと思えるくらいだったので、倍量にしてよかったのだと思います。
料金は、16,000円(ポイント・チケット使用で15,195円)でした。
湘南美容クリニックでは、韓国製のボツリヌストキシンと、アメリカアラガン社のボトックスがあり、僕が使ったのは韓国製ですね。
韓国製は料金が安いのですが、効果の程度や持続期間は、アラガン社のボトックスと差はありませんので、お財布に優しい方にしました。
エラボトックスの接術の流れ
カウンセリング後は、いったん待合室で待機したあと、看護師さんに呼ばれ施術室に移動しました。
まずは、施術前の写真撮影です。
普通の状態と、食いしばった状態で、左右計4枚を撮影しました。
その後は、日焼け止めを塗っていたので、メイク落としで施術箇所を拭きとり。
施術台に横になり、看護師さんに渡された保冷剤で施術箇所を冷やしながら先生の到着を待ちました。
先生が入室すると、消毒をおこない、施術箇所を水性ペンでマーキングします。

どちらか一方に噛み癖があったりしますか?

特にないです。

じゃあ、左右均等に打っていきますね。
と施術がスタートしました。
注射の時間は左右合計3分もしなかったと思います。
食いしばった状態で、片側5カ所ほどエラに注射を打っていきます。
痛みは、筋肉に深く刺すので痛いのではないかと思っていたのですが、普通の注射より少し痛い程度で楽でした。
同じ注射でも、ヒアルロン酸やマイクロボトックスの方がよっぽど痛かったです。
施術後は、ボトックスは熱に弱いので、1週間は体が温まる運動や、湯船に浸かっての入浴、施術箇所のマッサージは禁止とのことでした。
ほかのボトックスより効果が出るのが遅かった
ボトックスの効果は、すぐに表れるのではなく、数日経ってから現れます。
僕は、いままで額に何度かボトックスを受けており、だいたい3日くらいで効果が出始めていたんですよね。
ですが、今回は7日くらいにようやく効果が出はじめたため、それまでは効いていないのかと不安でした。
どうも、ボトックスは打つ場所によって効果が表れる期間が違うようで、筋肉が太いエラは1週間くらいはかかるとのこと。
効いてきた時も、食いしばろうと思えば食いしばれるので、気付きづらかったです。
ちなみに、多汗症治療の場合は、2週間くらいかかるそうです。
ダウンタイムは、僕はほぼありませんでしたが、内出血した場合は1週間くらいはかかるのではないかと思います。
※ダウンタイムは施術直後に少し赤くなった程度。
効果の持ちはどれくらいだった?
効果は、10日くらい経過してから強く感じるようになりました。
食いしばろうと思えば食いしばれるのですが、エラを触っても表面はブニブニとしています。
食事にも変化が出て、ピザや千切りキャベツなど、少し固めのものを食べた時に疲労感を感じるように。
その状態が、3ヵ月ほど続きました。
いままで、額にボトックスを打つ時は、いつも2カ月半くらいの効果なので同じくらいですね。
3ヵ月経つころにはすっかり疲労感は感じなくなり、元通りになりました。
小顔効果はあったのか
施術の説明 筋肉の動きをボツリヌストキシンの働きで麻痺させることにより筋肉を細くする治療
施術のリスク・副作用 疼痛、腫れ、内出血、アレルギー
施術の価格 自由診療 15,195円(定価8,000円、倍量で16,000円)
エラボトックスは、緊張したエラを弛緩&縮小させるため、小顔効果を期待して受ける方が多いです。
では、小顔効果があったのかと言うと、あまり分かりませんでした。
というのも、僕は顔の形が面長なためか、あまり顔が小さくなったという感じがしなかったんですよね。
より、ほっそり長くなったというか、見かけ的にはバランスが悪くなったように感じました。
写真で比べると以下のような感じです。
施術直後(効果が出る前)
施術から1ヵ月後
ただ、周囲の人は気付かなかったので、本人だけ気になる程度だと思います。
輪郭が変わった感じがしたのは確かなので、丸顔の方などは小顔の効果を感じるのではと思います。
40代がエラボトをして弛まなかった?
僕は41歳ではじめてエラボトを受けました。
筋肉が萎縮するということは、内部が萎縮することであり、そうなると、理屈では表面の皮がたるむということになります。
皮膚の弾性が強い若いうちは、皮膚も合わせて締まるのかもしれませんが、40代ではたるみが起きるか心配です。
そのため、美容クリニックでも、合わせてハイフをすすめることが多いんですよね。
では、実際にたるんだのかというと、写真では分かりづらいのですが、ボトックスを打って3週間くらいしてから、鏡を見た時に口横あたりのもたつきが少し気になるようになりました。
また、頬も少しこけたような気もしました。
施術から5カ月経ったいまでは、筋肉が戻ったのか気にならなくなったのですが、輪郭が少し変わったのも含めて、老けた気がしましたね。
もし、エラボトをするなら、ハイフや、引き締める高周波治療(オリジオエックスやサーマジェンなど)を一緒に受けた方がよいように思いました。
エラボトの歯ぎしりへの効果
エラボトックスの歯ぎしりへの効果としては、しっかり効果を感じることができました。
起きた時に、顎や歯に疲労感を感じることはなくなりましたし、歯の痛みも減り、打ち続けるのであれば夜用マウスピースも作る必要はないと思えました。
しっかり1回で効果を感じられましたし、今後、マウスピースでは不足に感じた時に選択肢としてアリですね。
ただ、見た目としては、僕の輪郭には相性が悪いので、最終手段として残しておきたいところです。
個人としては継続はしないと判断した施術ですが、効果がしっかり感じられる施術ではありますので、はぎしり対策や小顔効果に検討するのも良いのではないかと思います。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。